七尾与史・著、けーしん・イラスト、新潮社文庫nex。
10月21日(金)読了。
夫ともネット越しにしか話せない、ネットの圏外では生きられない圏内ちゃん。
彼女は、ネット上の断片的な情報から個人情報を特定してしまう洞察力の持ち主で、忌女板と呼ばれるネット掲示板ではカリスマ的存在だった。
ある日、炎上上等な忌女板に身勝手な妻への不満をぶちまけて燃料を投下した男が、何者かに殺されて……
祭り上等のネット社会に対する若干の風刺を感じないでもなかったりするシリーズ第二弾。小鞠という圏内ちゃんに関わる超肉食系女刑事の登場で、大分雰囲気が変わりましたねぇ。でも、これが足りなかったものでもあり。
事件には触れませんが、ミステリとしては比較的オーソドックスながら、やっぱりキャラクターで読ませるタイプでありますな。
てなところで次は続けて『バリ3探偵 圏内ちゃん 凸撃忌女即身仏事件』です。