ジェイン・オースティン・著、中野康司・訳、ちくま文庫。
11月20日(日)読了。

ロングボーンのベネット夫人の関心は、いつだって五人の娘達の結婚だった。
財産の相続権のない娘達が、金持ちと結婚してくれるのが夢だった。
ある日、近隣のネザーフィールドの屋敷に金持ちのビングリーという独身男性がやってくると聞いて、娘の誰かと結ばれるようにとあれこれ画策する夫人。
長女のジェインとビングリーはいい感じになるが、一方で、次女のエリザベスとビングリーの親友であるダーシーはどうにも相性が悪い。
ダーシーの高慢な態度が許せないエリザベスは噂話を聞いて更にダーシーへの嫌悪を深くしていくが、実はそれは、エリザベスの偏見だったことが解り……

ゾンビが出てくる映画が面白かったので元ネタも読んでみようということで読了。うん、たまにはこういうのもいいですな。
露骨に家柄で人を差別するのが当たり前の時代の結婚観とかが出ていてとても興味深い作品でありました。キャラクターの造形としても、当時の空気が反映されていて面白いですな。

てなところでこっちの次は『高慢と偏見とゾンビ』。映画の原作を続けて読むのです。

高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)

ジェイン オースティン
出版社:筑摩書房
発売日: 2003-08-01

高慢と偏見(下) (ちくま文庫)

ジェイン・オースティン
出版社:筑摩書房
発売日: 2003-08-06