初野晴・著、角川文庫。
3月28日(火)読了。

アンサンブルコンテストに向けて伸び悩むチカは、迷走してその理由を楽器に求めていた。
だが、フルートは安くない。チカママは決して買ってはくれないのだ。
諦め切れず、幾つもの店を渡り歩いたチカは、総銀製のフルートに出会う。
あれこれ店主に掛け合って、二週間ほどレンタルすることができたけど、どうにも悪いことが続く気がする。
それもそのはず。
そもそも、そのフルートは呪われたフルートということで借りることができたのだから……

日常の謎を追いながら、段々と物語も進行していく青春の奇跡。
ネタバレるので多くは語りませんが、短編集ながら、相互に作用し合っていて、最後の表題作『惑星カロン』は、色々と考えさせられる内容でもありました。

いつの間にか番外編も出てたんで、そっちも近いうちに読みたいところ。

てなところで、次は『デボネア・リアル・エステート 傭兵は剣を抜き、ハイエルフは土地を転がす。』です。

惑星カロン (角川文庫)

初野 晴
出版社:KADOKAWA
発売日: 2017-01-25