忘却探偵掟上今日子。
眠ると全ての記憶を失う彼女が、死体と共に発見された。
手には、仏の血を纏った凶器を握った姿で。
密室で死体と二人きり。
手には凶器。
どう考えても、彼女が犯人としか思えない状況だ。
かくして、警察に身柄を拘束される忘却探偵だったが……

今回は探偵が逮捕され、刑事と顧客(?)がその真相究明のために奔走させられる御華詩。
二人のキャラの視点を行き来したりする構成は中々楽しいですな。各章題からちょっと流水的なものを感じつつもそれともまた違う感じで。
しかし、これ、次で厄介はドラマではなかったことにされた気がする親切警備主任と絡んできそうながらどうなるか。ともあれ、次は冬まで待つしかありませんな。

てなところでこっちの次は『夜は短し歩けよ乙女』です。

掟上今日子の裏表紙 忘却探偵

西尾維新
出版社:講談社
発売日: 2017-05-24