西尾維新・著、VOFAN・イラスト、講談社BOX。
5月20日(土)読了。

十八年前の六年前、高校三年生から交際を始めた戦場ヶ原ひたぎと遂に結婚した阿良々木暦。
だが、彼女が愛着のあるであろう『戦場ヶ原』の名を奪うことに葛藤を覚えていた。
それは、名前で縛られた吸血鬼の慣れ果てと共にある身だからこその重みがあろうか。
夫婦になれば、忍も他人事ではなくなってしまう。
名前と、忍と、悩みを抱えつつ、二人、否、忍も含めた三人、否、なぜか神原も含めた四人は、ハネムーンへと向かい……。

時系列が前後したりしてましたが、遂に所帯を持つところまで来ましたねぇ。十八年前の六年前、読み始めた頃にはここまで来るとは到底思えず、それでいて描かれた十八年後の六年後は、美しくもあり、いつも通りでもあり。期待していた演出もしっかりありましたね。そんなのはいろはのいですね、うん。
現在週刊少年ジャンプで連載中の『暗号学園のいろは』を連想するネタもあったり、深読みしすぎかもですが『スレイヤーズ』ネタもあったような、いつもながらの自由さもありますな。 しかし、作中の描写やらラストのアレやらを考えると、仄めかされたあれこれが少しずつ浮かび上がっては来ますが、それがミスディレクションである可能性も否定できないのでまぁ、確定するまでは判断は保留ですな。

てなところで次は、『踊る星降るレネシクル7』です。