なんでしょう、日記カテゴリが凄く久しぶりな気がしますが皆様いかがお過ごしでしょうか? 私は多分元気だと思われます。
とまぁ、テケトーな挨拶はさておき、先日『”文学少女”と月花を孕く水妖(ウンディーネ)』を読んだ流れでこのシリーズで心葉くんが遠子先輩のおやつとして毎回幾つか書いている『三題噺』をやってみたくなって、突発的にお題作成ツールを創ってみました。

『三題噺お題作成』

まぁ、プログラム的には非常に簡単なので、どちらかと言えばお題を考える方が大変といった感じです。創ったからには活用しようかなぁと思いますし、もしもここ見てる人で利用したい方がいればご自由にどうぞ。

また、どっちかというとこっちのが本題ですが、上記お題作成ページの下部『三題噺お題追加』リンクからお題の追加が自由に出来るようになってますんで、通りすがりにでも気が向いたら適当な言葉を突っ込んで貰えると助かります。お題のネタは多いに越したことはないですからね。

とまぁ、そんな訳で、以下に『池』『定規』『セガサターン』で書いたモノをさらしておきます……

いや、最近『バンブーブレード』の東さんに嵌ってて偶然にも使えるお題だったんで存分に使ってます(;^^) だからパクリというかオマージュというかそんな感じであることは自覚しています。『セガサターンは食べられない』

 少女は、池の畔に座り込んでいた。  なにやら棒状のモノを池の縁に宛がっては、手に持った手帳にペンを走らせます。 「やっぱり、メジャーを持ってくるべきだったのね」  ため息一つ付きながら、少女は愚痴をもらしてしまうのです。。 「なんで私はこうなんだろう。普通、こういう場合はメジャーよね」  そもそも池の測量にそのような道具を用いようという発想自体に問題がある気がしますが、それはさておき、確かに定規よりはマシでしょう。 「まぁ、長さを測る道具はあるんだから、なんとかなるよね!」  ずれた眼鏡をクイッと中指でブリッジを押し上げて直し、手に持った竹製の30cm定規で肩をトントン一休み。  すると、

 ぎゅるるるっるぅー

 年頃の娘としては恥ずかしい音響が鳴り響きます。発信源は少女のお腹。幸い、カッコウの鳴き声ぐらいしかしない静かな湖畔では誰に聞かれるでもないので安心です。 「うぅぅ、気を抜くとお腹が空いてきた…… うん、そろそろお昼にしましょう!」  そういって、鞄をごそごそ。  ナプキンで包んだ弁当の包みを解く、ふりかけに、お箸に、なにやら丸みをおびた正方形に近い形状の箱。  箸を手に持ち、箱のボタンを押すとパカリと黒い半月状の窓がついたふたが開きました。  当然のようにふりかけをフリフリ…… 「さて、いただきましょう!」  箸を持って手を伸ばすと、ガチ! っと堅い音が響きます。 「あ、あれれれれ?」  なんど箸を伸ばしても、そこにはノリタマふりかけで黒と黄色でコーディネイトされた白米はかけらもなく、ただ、かさかさとふりかけが転がる無機的な薄灰色のプラスチックの壁があるのみ…… 「え? え?」  そこで、今一度落ち着いて箱に目をやると…… 「うわぁぁぁぁぁぁあん! お弁当と間違えてセガサターン持って来ちゃったよ~~~!」  なんと、お弁当箱だと思ったのはセガサターンだったのです。かわいそうな少女は、こうしてお腹を空かせたまま作業に勤しむ羽目になりましたとさ。

 完。