上月雨音・著、東条さかな・イラスト、富士見ミステリー文庫。
8月9日(水)、読了。
小学五年生の少女と大学生の僕の純愛譚。
というと語弊がありますが、それは一つの大切なテーマです。

今回のテーマは「自分勝手な愛情」と「罪とは自覚すること」となっていますが、確かにその通りの内容ですが、その構成として『惨殺アリス』という他に無い、限定された学校の七不思議を絡めた構成が綺麗に嵌っています。また、若干伏線が強引な気もしますがミステリーらしい御華詩でもありました。用意された誤答と秘される正答、その辺を追っかけるのは楽しいです。

で、やっぱり鴻池キララ先輩はいいキャラです。今回は挿絵も多くて嬉しいですな。

とまぁ、そんなところで次は『腐敗の王』です。