日日日・著、新風舎文庫。
9月19日(日)読了。
これは、まぁ、ジャンル的には『恋愛小説』ですな。ただ、このタイトル通り素直には進みませんが。ただ、色々と考えさせられる内容でもあり、気が付くと一気に読んでしまってました。

以前から日日日の作品って『絆』がテーマのように勝手に解釈してるんですが、今回もそうですな。それも『絆』として最も解りやすいようで誰もさっぱり正しい答えなぞ見つけることの能わない『愛』とかういものです。高校生の恋愛を描いてこういう話になるのは彼の持ち味でしょうが、案外、今の高校生はそういう風に考えたりもするんでしょうか。私も答えを持たない身なので何とも言えませんが、この作品で語られる内容は非常に興味深いものでした。

そして、私はやっぱり日日日作品はライトノベルより一般文芸の方が好みですねぇ。ライトノベルの方も好きですが、『ちーちゃん』といいこの『うそつき』といい、ライトノベルで用いられる記号的な内容を使わずとも、これだけのものが書けるというのは実力だと思います。そういった意味で俄然『ピーターパン・エンドロール』も楽しみになってきました。順番的に読むのは来月ぐらいにはなりそうですが。その前に『私の優しくない先輩』も探し出さないと……

そんなところで、次は打って変わって『ゼロの使い魔3』です。