神崎リン・著、文倉十・イラスト、スニーカー文庫。
10月13日(金)読了。
第10回スニーカー大賞奨励賞受賞作。
ふむ、なんというか、ギャルゲというよりエロゲ的な主人公の一人称で、妄想しては思いとどまるというパターン連発、正直適当に言葉並べてるだけとか思いつつも、読んでみるとそれなりに面白い御華詩でした。筋立てはまぁ、型どおりですが、その文体が読みやすいですね。拒絶反応示す人も多そうですが。ありきたりのようで新鮮というか。あとヒロインの属性として『スネデレ』って言葉を売り出す戦略ですが果たして。確かに、その通りのキャラですが。

と、記号的部分はさておき、物語の中核を為す神社と神と神子の関係とか、その辺りの設定は非常によく出来ていたと思います。その裏付けがあるから下手するとただ妄想並べ立てるのがかなりの比率締めてても話として成立するのでしょう。
なんというか、いきなり「1」がついてるんでシリーズ化ですが、しばらく追いかけて観たいと思います。投げっぱなしの伏線も結構あったので。

では、次はガラっと雰囲気変わって『戦う司書と黒蟻の迷宮』です。