日日日・著、x6suke・イラスト、ファミ通文庫。
6月5日(火)読了。
今回は、閻禍の細胞から生まれた最強の生物兵器、元・黒の十三番、現、乱崎雹霞(みだれざきひょうか)がメインで、その裏側で千花の成長物語でもある、そんな御華詩。
タイトルでもある『狂乱家族日記』が各章の冒頭に書かれているのがこのシリーズの一つの特徴なんですが、今回はそれを上手いこと使ってますねぇ。いや、正直前の巻が若干反則気味だったんで。

ある意味、一番悲惨な出自を持つ雹霞ですが、そんな彼の初恋と過去。その二つが絡み合って辿り着いた落としどころはでも、やっぱり日日日らしいオチですねぇ。しかし、なんでいちいちあんな壮絶な人生を描けるんだ… やっぱり文学的ですね、そういうとこは。詳しくはネタばれるので伏せますが。一方で、狂乱家族の中にあって一介の少女でしかない千花のちょっとした成長が描かれているのもまたよし。あと、夫婦漫才に磨きが掛かってきましたね、凰火と凶華。もう誰がみても仲良し夫婦。いい絆です。

そしてまた、今後に向けても大きな動きがあってようやくここから本編って感じですが、まぁ、現時点であと3冊は本編が出てるのでとっとと読みたいと思います。

そんな訳で次は『狂乱家族日記 伍さつめ』です。