日日日・著、x6suke・イラスト、ファミ通文庫。
6月10日(日)読了。
帝架編(?)これにて決着、な御華詩。
人間VS動物、という構図を突き詰めていって、なんとも人間らしい方法で決着が付いたのは素直に上手いなぁ、と思ったんですが…… いや、日日日ってこれ書いた頃って有権者になるかならないかって頃だったような気がするんですが、それであのネタとは世間をよく見ていますね。
それと、動物と人間の対立の下りは『アンダカの怪造学』の怪造生物と人間の対立と通じるモノを感じました。やっぱり、この辺りも日日日のテーマなんでしょうねぇ。ただ、より身近なだけに考えさせられることも多いですねえ。
あと、時々、本当に20歳(当時)か? と思うネタが出てくるんですが、これは担当の差し金なんでしょうかねぇ。往年のジャンプネタとかならまぁ解るとして、このネタって一般的なのかなぁ(;^^) ってか、若い人はネタってことも解らないでしょうねぇ、これ。私ぐらいの世代ならメロディーが付いてしまうフレーズですがね。
あと、なんか基本的に根っからの悪人っていないですよね、日日日の作品って。そんなことも感じさせられた御華詩でした。

とまぁ、どうでもいいところを中心に書いてますが、内容的にはこれまで積み重ねられた謎のかなりの部分が明かされて物語も多分佳境に入りそうな雰囲気です。引き続きの7巻に期待というわけで当然次は『狂乱家族日記 七さつめ』です。