本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
11月3日(月)読了。

家庭の事情により覆面女子高生ライトノベル作家をしている流鏑馬剣は、恋愛を描くための取材と称して担当編集の従弟でありクラスメートでもある与八雲と期間限定の彼氏彼女ごっこをして、どうにかデビュー二作目を世に出し好調な成果を収めることに成功した。
その二作目はシリーズ化が決定し、続刊はシリーズの方向性を決める大切な巻となる。
今度のテーマは担当のお達しにより『三角関係』。
しかし、古風で純粋な剣はどうしても三角関係をイメージできない。
そこで、担当編集の心夏は一手を講じて……

本田透の描く揺るぎない王道ラブコメ第二弾!
今回はラブコメの華とも言える『三角関係』がテーマということで、前巻では思わせ振りながら余り出番の無かった隣のクラスの市古さんを巻き込んでの一夏の思い出でした。
コンプレックスの描き方とか、ここぞという場面での市古さんのキャラとか、本当に勉強になる作品でもあります。ああ、確かに、このキャラ用意してないと剣崩壊するよなぁ…… 八雲も鈍感ながら実のところ揺るぎないですし、剣の自虐的な妄想癖がこのシリーズの肝ですな。
あとがきで示唆された次が無茶苦茶楽しみになってしまったんですが年内は出なさそうなので残念です。いや、1巻発売と同時に買っておきながら積んで今頃読んだ身でこんなこというのはお門違いですが(;^^) あ、でも今まで読まなかったのはそれだけ待たされる時間は減ると言うことでそれはそれで正解だったのか!

……あ、第二部出揃ってから買おうと思って第一部完結で買うの中断したら16年以上経ってる内にレーベルも変わって未だに出そろっていないシリーズとかあるんで一概に正解とは言えないですが。「こいつに絵を描かせるぞ!」「ナ●サスさま、それはカバですか?」

とまぁ最後脱線しまくってますが次は『ジャンクガール・ジグ 1 あたしの飼い主』です。

ライトノベルの楽しい書き方 2 (GA文庫)

本田 透
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2008-05-15