日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
11月4日(火)読了。
現代の言うなればRPGの召喚魔法のような技術『怪造』。
しかし、人間、便利な存在を召喚して使役できるとなれば平和利用ばかりとは当然ならない。
様々な犯罪行為にも利用され一般市民を脅かすことも当然考えられるわけで、そうなればそれを取り締まるような役割も必要となってくる。
怪造学会執行部は、正にそのような役割を担う組織であった。
そんな組織の第一班の責任者である空井滅作《すかいいめっさく》は、ある任務の際に人体実験の被害者となっていた少女を助けることになって……
そんな訳で、『アンダカの怪造学』の主人公である空井伊依の父、滅作がまだ存命の頃の御華詩。
なんか、色々とその後に関わる人物が出てきたりして楽しい作品でした。まぁ、タイトルになってるキャラは一応まだ明言されてないので控えますが、章立ての演出でバレバレという悲しい罠(謎
『アンダカの怪造学』でも、口は悪いし娘にも相当に嫌われながらも何かと娘を助けていましたが、やっぱりそんな人なんですな、滅作さん。つか、読めば読むほど似たもの親子と思わせられるという点も見所ですねぇ。それと、若かりし宇宙木《うつぎ》校長…… なんでこんな典型的ツンデレキャラなんだ? 確かに原型とどめてますが、そうか、だから、本編ああなんですねぇ。でも、一番の見所は中学時代の宇宙木ちゃんでしょう。個人的にかなりツボでした。
とまぁ、内容に触れずと言うかメインの筈のジグに一切触れてませんが、まぁ、こんな感じのお話でしたと言うことで次は日日日が続いて『ギロチンマシン中村奈々子~大人社会編~』です。