日日日・著、大出長介・イラスト、徳間デュアル文庫。
11月6日(木)読了。

<王国>の事件の後、<獣の森>をさまよう”中村奈々子”ご一行。
まだこの世界の真実を知らない彼女達。
当ても無く、行きがかり上で何を考えているかわからない原住民達と行動を共にする中、突如として彼らは一行に一つの要求を突きつける。
そうして、遂に”中村奈々子”達は核心に近づくのだった……

うむむ…… 非常に扱いの難しい作品でありますなぁ。基本は童話のメタファ。それと、端々に潜む「大人」というものの負うべき責任というモノのありかた。隠喩だらけで相当に脳味噌に負担が掛かるので、正直、どうにも娯楽として読むには重たい内容ではありますな。でもまぁ、直前に読んだ同作者の『ジャンクガール・ジグ』にも同じようなテーマの内容も合ったり、思えば『魔女の生徒会長』のあとがきでも似たようなこといってましたし、作者の思想が見え隠れしているとも言えますな。とはいえ、記号的装飾が少ない分、やはり、このシリーズは他と毛色が違うというか実験的というか、生々しいものを感じます。

今回のタイトルと落ちからして次でラストっぽいと思いますが、どう締めるのか楽しみにしたいと思います。

てなところで、次は『 ANGEL+DIVE 1.STARFAKE 』です。