十文字青・著、青稀シン・イラスト、一迅社文庫。
11月11日(火)未明読了。

頼まれたら断らないそんな他人本意とも言える少年、日比野夏彦はある日考え事をしていて辿り着いたあばら屋で、不思議な少女と出会う。よくも悪くもありのままを受け入れて疑問を持たない性格の彼は、しかし、その少女のことだけは気になってしまって仕方なかった。
だが、彼女は出会ってまもなく、姿を消してしまった。
どうしても、彼女に会いたい。
今までに無かったそんな衝動に突き動かされ、彼は幼馴染みと友だちと共に、少女の行方を追い始める。
そして、やがて。
自身の運命と向き合うこととなる……

ふむ、不思議と引き込まれるものがある御華詩でした。やはり、主人公である夏彦のキャラクターがよかったのだと思います。純粋培養というか天然というか。本当に「ありのままを当たり前に受け入れる」という言葉にすると簡単だけれど実行するのは難しい、そんなことを素でしてしまうキャラです。匙加減一つでうざいだけのキャラになりそうなところがよい案配に描かれていたと思います。
女性キャラも色々出てますが、やはり、一番印象的だったのは夏彦ですねぇ。
端からシリーズ物の1冊目ということで投げっぱなしというか舞台設定の提示のような感のある内容でしたが、これはこれで楽しめたというか続きが気になります。既に2巻が出ているのでタイミングを観て読みたいと思います。

てなところで次は『灼眼のシャナSⅡ』です。

ANGEL+DIVE〈1〉STARFAKE (一迅社文庫)

十文字 青
出版社:一迅社
発売日: 2008-05-20