榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
12月19日(金)読了。

名門トルバス神曲学院で落ちこぼれかけたフォロンは、偶然際したコーティカルテとの契約をもってどうにか専門課程への進学を果たしていた。
だが、その身に余る上級精霊との契約に周囲の風当たりは強かった。
依然として、神曲が全く演奏できないフォロンは思い悩み、ついには契約精霊のコーティカルテにまでだめ出しされて……

てな訳で、社会人編を読んでるとギャップの激しい学生編です。
キネティック版の焼き直しというか設定がぶれた部分を調整したリライト版ですな。まぁ、キネティックはこの巻の前半までしか読んでないですが。今回は、フォロンの覚醒編。社会人編では天才的な才能を持つ神曲楽士として描かれる彼が、全く神曲を奏でられなかった時代を乗り越える御華詩ですな。読んでいてもどかしいモノがありますが、音楽やってる身としては共感できる部分も多いですねぇ。やっぱり聴き手あっての音楽です。それが、人であろうと、精霊であろうと。そんなことを思い出させてくれる内容でありました。白が先にキネティックの文庫化をしてきてますが、こっちのシリーズもキネティックからなのでそっちを読んだモノか思案中です。キネティックは時間が掛かるので(;^^) まぁ、本来ならどっちも読むべきなんでしょうがねぇ……

そんな風に思い悩みつつ、次もポリフォニカワールドで『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2』です。

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 1 (GA文庫)

榊 一郎
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2008-11-15