森田季節・著、 nino ・イラスト、 MF 文庫 J 。
12月8日(火)読了。

小学生の頃から一人の少女を思いつづけた金沢大和。
転校という形でその想い人、二宮七緒と運命的な再会を果たした彼は、直ぐに行動に移る。
校舎裏に呼び出し、正に彼女に想いを伝えようとした時。
「す……」
あと一息でその言葉は発せられるはずが彼の口から出た言葉は、
「酢味噌」
どうしてもその言葉が発音できない彼の前に現れたのは恋禁術師を名乗る桜木メルトという美少女だった。
大和が告白できないのは、彼女が恋禁術を掛けたからだと言う。
しかも、それに飽きたらず彼には恋禁術師の才能があると強引に助手に任命してしまい……

語感がいいですねぇ、恋禁術。
恋愛を悪として、いちゃつくカップルには恋禁術で痛い目を見せる、そんな御華詩。
ストレートに『恋愛』という概念がテーマとなっている作品ですな。
全体的に細々としたところで「あれ?」と思わされたモノの、メルトと大和の関係の在り方とかはヒロインに振り回されている内に…… というベタな展開ながらよいですねぇ。
シリーズ化するかは解りませんが、これからどうなるかは気になるので続きが出れば読みたいと思います。

てなところで次は『生徒会の月末~碧陽学園生徒会黙示録2~』です。

桜木メルトの恋禁術 (MF文庫J)

森田 季節
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2009-09