放浪の〈城姫〉シャトレアの〈城主〉となったリンツ・レンハイト。
二人は、レティーツィア率いる土竜技師団《マオルヴォルフ》と急遽合流し、エリッセとも再会を果たす。
戦況の急激な変化により、パリへと向かうことになる土竜技師団《マオルヴォルフ》。
奇しくも、リンツとシャトレアが再会を望む大陸最大の建築士、マイスター・ストランゼンもパリの地にあるという。
こうして、リンツはパリへと向かうのだが、そこで待ち受けていたのは……

歴史上の城砦を擬人化した精霊とその城主の物語、第三弾。
城を擬人化する上での能力やら、『建奏術』という特殊能力の設定が非常に魅力的だったのですが、どうやらこれで一区切り。ちょっと寂しいものがありますね。
とは言え、急ぎ足ながらもリンツとシャトレアの旅の終着点としては綺麗に落ち着いたように思います。エリッセの扱いが若干酷い気がしたり、ここにきてモン=サン=ミシェルが活躍し過ぎな気もしたりしますがね。まぁ、次回作に期待というか、ここでドルイドさんが帰ってくると素直に嬉しい。

てなところで次は『竜王女は天に舞う3』です。

白銀の城姫 3 (MF文庫J)

志瑞祐
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2010-07-21