あざの耕平・著、カズアキ・イラスト、GA文庫。
9月9日(金)読了。

売れっ子音楽家にして神曲楽士のダン・サリエルはスランプに陥っていた。
それはもう、激しく。
契約精霊のモモも、押し掛け弟子のアマディアも、飲み仲間のコジも、呆れるほどに。
だが、そこには、売れっ子としてではなく、一人の音楽家としてのサリエルが抱えていたモノがあって……

ダン・サリエルシリーズこれにて終幕。
正直、寂しいですが、確かにこのラストから色々と想像するのが楽しいのでいいラストだったとも言えましょう。
しかし、本当、傲慢を絵に描いたような人間でありながらそれでいて人間の弱さを体現する様な、ダン・サリエルというのは非常に魅力的なキャラでありました。押し掛け弟子のアマディアに嫉妬を感じつつもしっかりと支えるところは支えていて、そんな気持ちのいい御華詩で締まっていたので、これはこれでよかったのだと、そう思いますね。

てなところで次は『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる2』です。暫くはGA文庫消化に励みます。

神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット (GA文庫)

あざの 耕平
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2010-07-15