緋月薙・著、明星かがよ・イラスト、HJ文庫。
3月10日(土)読了。

それは、予定はされていた。
だが、お互いの気持ちを確かめ合った悟と澪に取っては耐えられないモノ。
ずっと共にあると思っていた。
だけど、こんな形で離れ離れになるなんて……
そんな、辛い想いを抱えて悟は澪の元を離れて行く……

ひっつくかどうかの鬩ぎ合いが多いライトノベル業界において劇甘なテイストを持ち味とするシリーズ第五巻。今回は、猫たち、特に真白がクローズアップされつつ、バカップルだらけでブラックコーヒーを飲みながら読むのがいいかと思われる御華詩でありました。
メインサブ含めてどんどん伝染する甘味時空の威力は激しく、その裏に流れるオタク時空を覆い隠して余りありますな。意外に濃いネタ使ってるのにそれが全然気にならないというかそういう次元でないというか(;^^)
ただ、ここまでの事態の理由が示されつつ、それが元で起こりそうな波瀾。そんな予感を持たせつつ最終巻へ繋がるのですねぇ。一体、どういうところに着地するか楽しみにしたいと思います。

てなところで次は『暴走少女と妄想少年6』です。

前略。ねこと天使と同居はじめました。五匹目 (HJ文庫)

緋月 薙
出版社:ホビージャパン
発売日: 2012-02-29