豊田巧・著、バーニア６００・イラスト、創芸社クリア文庫。
８月７日（火）読了。
憧れの國鉄でＯＪＴを受ける高山直人。
だが、彼の臨む安定した職場ではなく、配属されたのは鉄道公安隊。
しかも、班長代理という役割を与えられた研修開始早々に爆弾事件に巻き込まれる始末だった。
とは言え、そんなことはそうそう起きるモノではない。
これからは、平穏な日々が続くだろう。
そんな彼の元に、札幌へと向かうとある国の王子の護衛の任務が与えられる。
王子は同じ班に属する小海の友人らしく、実質は旅行のようなモノだった。
そうして乗り込んだ寝台列車北斗星だったのだが、どうにもトラブルは彼らの元にやってくるようで……
國鉄が分割民営化されず、鉄道公安隊が現存する世界での物語第二弾。
鉄道という限定された条件下での良質のエンターテインメントでありますな。主人公サイドのキャラ配置が解り易くて、一点豪華主義な能力を主人公がなんだかんだで上手く使って窮地を乗り越えるってパターンではあるのですが、それはそれで王道で楽しいモノであります。前回のように設定提示部が無い分、今回は最初から楽しめたのもよいですな。あと、五能隊長がやっぱり格好いい。 次はどんな事件に巻き込まれるのか？ 楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『オトコを見せてよ倉田くん！７』です。
