米澤穂信・著、角川文庫。
8月5日(日)読了。

時の流れは早いモノで、奉太郎達は2年生に進級していた。
そうなると、下級生ができるということ。
かくして、ひょんなことから大日向友子という一年生が仮入部することになった。
だが、星ヶ谷杯と呼ばれる神山高校のマラソン大会の前日。
突如、その新入生は入部しないと言い始めた。
星ヶ谷杯当日。
何故そうなったのか?
奉太郎は、20kmの道すがら考える……

古典部シリーズ第五弾。
今回は、1年の積み重ねの先に微妙に変化した人間関係の中、奉太郎が正に挑む謎は人間そのものということで、ちょっとこれまでとは違ったテイストでありました。マラソン大会という一種のクローズドサークルで回想と限定的な各人との邂逅のみで必要充分な条件を揃えて答えを導く流れはいいですな。
ただまぁ、もっと十文字かほさんが活躍したら、なお良かったのですが(;^^)

てなところで現在出版されている分は一通り読めたので次は『 RAIL WARS!2 ~日本國有鉄道公安隊~』です。

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

米澤 穂信
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日: 2012-06-22