榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
9月6日(木)読了。

第二次〈嘆きの異邦人〉事件から一年の時が過ぎ、その最渦中にいたフォロン達にも平穏な日々が戻っていた。
だが、事件で行使された大きな力の影響で何やら齟齬が生じ始めているようだった。
そんなある日、トルバス神曲学院にやってきた新任公私のサーフェルス。
そして、フォロンの受け持ちとなるコドウ三姉妹。
彼は、彼女らがこの時期にやってきたのは偶然なのか……

って、こんな風に書いてますが、イアリティッケのターンな気がしないでもない学生と社会人の隙間を埋める御華詩第一弾。
今回はその後にどんな影響があるかと、それがまだ完全には終わっていないということが匂わされての導入ですな。とは言え、精霊と人間の在り方が改めて丁寧に描かれていてよいですねぇ。フォロンとコーティカルテ、そして、サーギュラントとイアリティッケ。中々面白い対照でありました。ただまぁ、事件が起きるのはこれからっぽいので続きを楽しみにしたいと思います。

てなところで次は『反抗期の妹を魔王の力で支配してみた。2』です。

神曲奏界ポリフォニカ アフタースクール (GA文庫)

榊 一郎
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2012-07-13