豊田巧・著、バーニア600・イラスト、創芸社クリア文庫。
3月2日(土)読了。

高山達、警四の面々は唐突に飯田班長から九州横断の旅をプレゼントされる。
とはいえ、それを素直に受け入れられない程度には波瀾に富んだ日々を過ごしてきた高山。
問えば、案の定ちょっとした仕事だった。
それは、高千穂線に出る幽霊騒動の調査。
公式に調べたという事実を得るためだけの調査というが、当然、それだけでは終わらずに……

今回はテロリストは登場しない箸休めという趣の御華詩。でもまぁ、だからこそ、事件を通して高山に問われるものがあって彼の考えも少しずつ変わり始めているような。この作中では國鉄の仕事を通してになってますが、あらゆる仕事について言える事なのかもしれない、とちょっと考えさせられる内容ですな。

まぁ、それはさておき。

ゲストキャラの桃世がよいですな。彼女の再登場はないものか……
あと、ベルゲンはもっと出てきて欲しい。ベルニナが色々動いてそうなので、こっちは期待できそう。

そんな、非常に充実した物語。次からはテロリストがまた出てくるのでしょうから、五能隊長も関わってきそうですし、今後が楽しみなシリーズでありまする。

てなところで次は『インテリぶる推理少女とハメたい先生 -In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI- 』です。

RAIL WARS!〈5〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)

豊田 巧
出版社:創藝社
発売日: 2013-02-15