伊藤ヒロ・著、霜月えいと・イラスト、ＭＦ文庫Ｊ。
１０月２４日（金）読了。
田舎暮らしの燐一郎は、田舎の諸々に不満を漏らす高校生。
彼はある日、夜の田んぼで異世界の幼い姫と女騎士を拾って自宅に保護した。
特に慌てることもなく、ごく普通に受け入れられる姫と女騎士。
この街では、変な存在が現れるのは、そう珍しいことではなかったのだ。
ある日、不便な田舎への不満を漏らす姫をジャスコ（的な大型ショッピングモール）へ連れて行ったことが、この街に波瀾をもたらすことになって……
クッ殺せ！ で有名な女騎士ネタにジャスコプラスというカオスで出オチ感満載でありますが、読んでみれば中々の良作。というか、このネタでこれだけ膨らませて一編のエンタメに仕上がっているのは美事とも言えるかもしれません。若干強引ではありますが、女騎士ネタも、上手く（？）物語に絡んで重要な役割を果たして侮れぬ。クッ殺せ！
都会に憧れる若者と、姫に絶対忠誠の騎士の物語で、その辺りは中々いい塩梅に描かれていました。クッ殺せ！ 色んな世界の人が集まっているという世界観も、色々詰め込まれていてほどよくカオスで、馬鹿馬鹿しくも楽しい空気を醸していました。中でも、どことなく『魁！クロマティ高校』のメカ沢君的ポジションの水神さんがいいですな。今までにないタイプのクラスのマドンナですねぇ。
ともあれ、露骨に次に繋がるフリもあったので次巻も期待です。
てなところで次は『生ポアニキ』です。白粉先生！
