武田綾乃・著、アサダニッキ・イラスト、宝島社文庫。
3月28日(土)読了。

中学時代最後の吹奏楽コンクールを所謂ダメ金で終えた黄前久美子。
吹奏楽部を続けるかどうかを特に深く考えず進学した北宇治高校でも、新しいクラスメートに流されるように吹奏楽部へと入る。
入学式の演奏を聴く限り正直下手な吹奏楽部だったが、そこにやってきた新しい顧問が一波乱を起こす。
流されるように全国を目指すことになった北宇治高校吹奏楽部。
ユーフォニアムと共に久美子が過ごすコンクールまでの部活の日々は……

吹奏楽は畑違いですが身近でもあり、また、もうすぐアニメ化ということもありますので、この気に読了。奇しくも、『きんいろカルテット!』同様にユーフォニアムが中心になっていたりもしますが、こちらはコンクールを目指す部活の人間模様みたいなものが焦点になっていますねぇ。合唱にも通じるものが幾つもあったりして、色々と興味深い作品でありました。舞台が京都なので、主要な登場人物の多くというか東京生まれの久美子以外が基本的に京都弁で喋るのも好感が持てます。登場人物がちゃんと方言で話すのは、やっぱり心地いいのですよ。
また、低音パートのパートリーダーの田中あすか嬢が非常に素敵なキャラです。アニメでの彼女の活躍に注目したい。

という訳で引き続き『響け! ユーフォニアム2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏』です。