初野晴・著、角川文庫。
3月25日(金)読了。

待望の地区大会へとエントリーしたチカ達吹奏楽部の面々。
これからに向けての大きな一歩となる演奏を前にして、中々草壁先生がやってこない。
一方では、表舞台に現れた草壁先生を取材しようという記者達が地区大会に集まってきていた。
不安に駆られる中、更にはハルタの姿まで見えなくなってチカは……

吹奏楽部を盛り立てながらも、何かと事件に巻き込まれるチカ達の青春物語第三弾。
いやぁ、今回は、全体を通しての部分がよいですな。
爽やかな青春絵巻だからこそ、結構ヘビィな題材とも向き合えるバランス感覚も心地いい。何より、全体を通してのミステリ部分が、秀逸ですね。素直にやられた、と思いました。上手いなぁ。

てな感じで、ネタバレ避けて抽象的に語りつつ次も楽しみですが先に『のうりん12』です。

空想オルガン (角川文庫)

初野 晴
出版社:角川書店
発売日: 2012-07-25