日日日、橘ぱん、みかみてれん、森田季節、藍上陸・著、refeia・イラスト、ラノベ作家休憩所
10月24日(火)読了。
山に潜むバケモノに、望みを託す大学生。
金に困って神社で禁忌に手を出しそうになった女。
失った恋人の妹と関係を築く女子大生。
己のクローンを生み出すことの許された世界の同じ顔の少女達。
ホログラフィに人格が宿る世界での人と虚像の恋愛譚。
参加作家が自由に描く『残響』の物語集……

これまでのも全部読んでるんですが、書いてなかったんですねぇ……
遡るのもしんどいので、最新から書いていくのですということで、先日のラノベ作家休憩所の夏コミ新刊『残響小説。』であります。
いつもいつも、商業では書きにくいような実験的な短編の数々が読めて個人的にはとてもお得と思うのですが、ラノベの読者層ってあんまりアンソロジーを求めていないものなのかもしれないなぁ、とこの本の前書きを読んで思ったり。昔 MF 文庫 J からは幾つか二次創作系のアンソロジーは出てましたが、テーマに沿った短編集ってのはないですな。
こういう試みは大好物なので、これからも新刊は追っていきたいと思います。
どれも楽しめましたが、『虚像イルカはスノウ・ドームを泳ぐ』と『深夜三時のシンデレラ』が特にお気に入り。うん、タイプ全然違うけど、楽しいなんてそういうもんです。そういう雑多な楽しみを一冊で得られるのもまたアンソロジーの魅力でありますな。

てなところで、次は『無責任ギャラクシー☆タイラー』を読むのです。