吉岡平・著、北奈つき・イラスト、KADOKAWA。
10月31日(火)読了。

汎銀河共和国の建国から数千年。
人類は衰退し、かつての技術が失われ行く昨今。
使えそうな廃棄物を拾って売っての生活のバンジョー・ウエキ・タイラーは、神聖ラアルゴン帝国皇帝ゴザ168世を名乗る少女を救う。
帝国再興のため、銀河の中心へ向かうという彼女と共に、冒険が始まるのだが……

無責任艦長からキッズ、カルテット、そして、三国志。
そんな玄孫にまで連なった物語の、更に先の先のギャラクシー。
まさかこの年になって正統な続編を読むことになるとは人生思いもよりませんな。

アニメ版のノベライズではありますが、より元のシリーズに寄り添った内容になっていますねぇ。

アニメでは、ビジュアルからしてヒトシ・ヤシオマのデザインとかアニメ版と初代原作版の揺らぎになっていたりしたのが楽しかったのですが、こちらには色々と懐かしい名前がでてきたり、富士見版を『タイラー大逆転』の頃からリアルタイムに追い掛けて三国志まで完走した身には、とても嬉しい物語でした。

一冊で、後日譚としての世界観が示されつつ、最後の最後のシリーズ通しての快挙もあり。三国志の目論見美事に失敗してるやん、というツッコミはさておいて、あれこれ想い出させてくれる物語でありました。

綺麗に終わってはいますが、だからこそ、未読のエンターブレイン版が読みたくなってきました。

てなところで、次は『七星のスバル』を読んでる最中です。

無責任ギャラクシー☆タイラー

吉岡 平
出版社:KADOKAWA
発売日: 2017-10-20