澤村伊智・著、角川ホラー文庫。 10月19日(月)読了。

オカルト雑誌で働く藤間は、原稿を取りに行った先でライターの死を目にすることになる。
後輩がこっそり現場から持ち出した原稿には、そこには『ずうのめ人形』という都市伝説が描かれていた。
それは、聞いた者のところにやってくる、『リング』の貞子のような怪異で……

ミステリとホラーは見せ方の違いで同種の構造~謎解き要素、とでも言うものがあると常々感じているのですが、そういうところを強く感じる作品で有りました。
作中作と現実を重ねながら『ずうのめ人形』の謎に迫っていく構図、段々と繋がっていくあれこれ。伏線の回収。良質のミステリでありますな。
ホラーとしても、容赦ない展開で恐怖を煽る内容で、最近ホラーは読んでなかったんですが、このシリーズは続けて読みたいなぁ、と思ったりも。
巻末の書評にミステリの新本格のような新ホラーのようなことが書かれていましたが、新本格に嵌まった身に訴求するモノもあったのでしょうな。
細かい内容は、ネタバレを避けて触れませんが、とても楽しい読書体験でありました。

てなところで次の『ししりばの家』は確保してないので『サバゲにGO!2』に合流。