リー・ベーコン著、大谷真弓・訳、ハヤカワ・ジュニア・SF。
12月24日(金)読了。

人間がいないほうが、世界はずっとすばらしい。
そう信じて疑っていなかった12歳のロボットXR935。
だが、仕事仲間たちと共に人間の12歳の少女エマと出会ったことで、状況は一変する。
本来、人間はすぐに排除しないといけない。
だけど、排除しなくてはならないような存在には見えない。
XR935は、エマの手助けをすることに決めて……

発達したAIが人間を滅ぼそうとするモチーフは古典的な特撮などでも思い当たる、長い間取り扱われていたテーマですな。
今、AIが発達して『アイの歌声を聴かせて』のような作品が登場したりする時代に描かれた、ロボットが人類を排除して地球の支配者となった世界の物語。
生き残りの人類との交流を通してロボットがどう変わっていくのか? というような御華詩でしょうかね。 今時のエンタメ的な感じですが、テーマは非常に興味深いモノではありますな。
映画化も決定しているようで、そちらも楽しみにしたいと思います。

てなところで、次は『ゴブリンスレイヤー15』です。