辻村深月・著、CLAMP・イラスト、マガジンハウス文庫。 7月4日(月)読了。

有科香屋子は、憧れの王子監督とアニメを創れることになった。
最初は浮かれていたのだが、王子は姿を消してしまう。
そのことを、中々関係各所に言い出せずにいたのだが……

映画から原作へ。 映画では王子監督VS斉藤監督というのを軸にアニメ業界のあれこれを描いていましたが、こちらは有科香屋子、斉藤瞳、そして、並澤和奈の三人の視点が描かれて最後に一つに繋がっていく、という流れなんですな。
本質的な部分は外さず、それでいて大分印象が違うのは映画では最後の三つの視点が繋がる部分を完全に切り離してたからですな。それはそれで潔く。そういう意味では上手いこと映画化してたなぁ、と。
だからこそ、そこから原作読んだら「おいおい、そうだったんかいな」となるのもよき。
色々と通じるもののある熱さが描かれており、心地良い作品でありました。

てなところで、次は『掟上今日子の忍法帖』です。いきなりニューヨーク。