三浦勇雄・著、屡那・イラスト、MF文庫J。
9月11日(月)読了。
前回で一区切りということで、今回は受験勉強に追われる鉄平は脇で、曜子、文七、そしてゆかり&大目玉がメインとなる短編3本構成となっていました。
それぞれ、結局、他の人間が主役になってもパターンは同じというか、凡人が出来る限り足掻くのが『上等』シリーズの所以な訳ですが、どれも非常によい御華詩でした。最初の曜子の話、文七の話も話のコアとなるキャラがよく描けてて、それだけの根性を見せる根拠になってますし、最後のはもうこれしかないなぁ、って感じでゆかりに大目玉をぶつけてきたのが非常に嬉しい展開。って、割食って大変な実に合う人が約一名居るわけですが(;^^) どれもこれも純粋にエンターテイメントとして楽しめる作品でした。
あと、この3本は槍ヶ岳が三本立ての特別企画として仕掛けた内容であるため、時間軸が重なっているのですが、その辺の組み方も良い感じでした。

とまぁ、そんなところで次は『神栖麗奈は此処に散る』です。