岡崎裕信・著、中村博文・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
10月31日(火)、読了。
全く予備知識無く読み始めてしばらくしてどうでもいいような良くないようなことに驚きました。●●●ェ●何やってるの??????? とまぁ、そんな訳で作者が同一人物と気づかず冒頭のシーンを「どっかで読んだシチュエーションだなぁ」とか思ってた間抜けな読者ですみません。

改めまして、これは、世界を思いのままにする能力と、未来を見通す能力。互いの能力でこの世に天国をもたらす運命にありながら夢半ばで諸々の事情で大きなハンデを背負うこととなった少女達の物語。
世界観的には同作者の『滅びのマヤウェル』と同じもので、『神格能力』とかが出てきます。その中でも別格の扱いを受ける、その鬨の声一つで新米の兵士さえも歴戦の勇者に仕立てるという『フレイア』の能力を巡る物語となっていきます。だけれど、その辺の持っていきかたがかなり心にクリーンヒットしました。何より、このタイトルが上手い。とても深い。タイトルロールが初めて登場するシーンはグッとくるものがありました。そして、読んだ後にはがらりと印象が変わります。いいですねぇ、こういうタイトル。

まぁ、できる限りネタバレしないように書いてますが内容的には熱くて乱暴でそれでいてとてつもなく優しく、だからこそ厳しい物語。シリーズとして続くのかと思いますが、マヤウェルの方とのリンクも気になります。あちらも好きなシリーズなんで楽しみが一つ増えて時間がまた減りますがそんなことは些細なことです。

さてでは、次は『ギロチンマシン中村奈々子』です。