木村航・著、中村哲也・イラスト、HJ文庫。
11月28日(火)、読了。
『呪い』という形で、何らかのハンデを背負った少年少女の御華詩。今回は、その『呪い』と向かい合ってどうするかを思い悩むのがメインと思われます。タイトルの『レボリューション』ですな。前半はキヨラ、中盤でさされ、後半でアンニョロと云った感じ。
全体を通すと『呪い』と『祝福』という相反するあり方の『生きている幽霊』との接し方。更には『呪い』で生まれた存在との関係とか、中途でさされが思い悩んでいた『幸せとは何?』という問題が提起されているように感じました。ただ、その関係でキヨラ達の母親の話が半端に感じられたのが残念です。ちょっと後半の為の伏線的存在感が強かったような。その代償として、後半のアンニョロとその対となる祝命者との話はよかったんですが。確かに、呪いが解けるのが必ずしも幸せとは限らず、また、祝福を受けることが不幸に繋がることもあるとか、そう言った矛盾と向き合うというのが今回のレボリューションだったように思います。呪われてても幸せにはなれる、ということなんでしょう。それは、確かにそうだと思います。

とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ インフィニティ・ホワイト』です。