熊谷雅人・著、えれっと・イラスト、MF文庫J。
12月25日(月)読了。
前作でシリーズとしての流れのようなモノが出来ていたので安心して読めました。
今回のテーマは『幸せって何?』ってことで新キャラの薄幸少女が登場します。そんな薄幸少女を熱血少年がクリスマスの夜に紅くて眼鏡のお姉さんに救うように焚きつけられる…… のは別の話で全然関係ないですね、はい。
新キャラの薄幸ぶりとその対比としての幸せの描き方とかは中々よい具合に働いてベタなテーマを説得力の有るモノに出来ていたと思います。あと、前の巻で出た設定でかなり無茶やってもオッケーになってるのは狡いです。まぁ、その辺は作中の世界のバランスの折り合いを上手く付けたというべきでしょう。
しかし、真帆もすっかり成長しましたね。元々、根はいい娘だけどそれを自覚しないで、もしくは意図的に自覚しようとしない感じだったのが、少しずつ自分のありふれた部分を認めていくってのよく出てていいと思います。まぁ、眼鏡外したのだけは納得いきませんが。
……って、真帆はもう『ネクラ少女』って感じじゃないと思うんですがどうなんでしょう?

とまぁ、そんなところで次はいよいよ最終章!『蟲と眼球と白雪姫』です。