成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月17日(水)読了。
今回は時代がぐっと遡り、18世紀初頭、ナポリ近郊の港町、ロットヴァレンティーノで繰り広げられる『仮面職人』と呼ばれる怪人による連続殺人事件を根底にしながら、少年の日のヒューイとエルマーの出会いが描かれます。
ヒューイがあんな性格になった理由、笑顔中毒者エルマーの手口、その辺りが見所ですねぇ。あと、あの人は全然変わってないなぁ…… 他にも色んな人の過去がチラホラと見え隠れしていました。まぁ、そちらは過去編の最も重要な事件が描かれるであろうこの先発売される 1710 に譲るのでしょうが。
根底の事件に関しては、若干ミステリー仕立てながらあくまでお遊び程度の要素なのでそれほど気にはならず、楽しめました。ただ、この人、異様に叙述トリックを多用しますねぇ(;^^) ミステリならアンフェアに近いレベルで。

とまぁ、過去編はネタバレの宝庫というかネタバレしかないとも言えるのでその辺を避けるとあんまり書けないのでこの辺りにして次は『バッカーノ! 2002 【A side】Bullet Garden 』です。