西尾維新・著、 TAGRO ・イラスト、講談社ノベルス。
10月21日(日)読了。
もう、およそ4年前に発売された『きみとぼくの壊れた世界』と世界観を同じくする御華詩。
学校を中心に過ごす日々を囲われた世界と感じる中学一年生の串中弔士。
姉の串中小串と、崖村牢弥、童野黒理で構成される三年生の奇人三人衆や、二年生の奇人、病院坂迷路、そして普通のクラスメートの伽島不夜子と繰り広げられる平凡な日常。そんな中に不意に飛び込む殺人事件。こうして、病院坂迷路と串中弔士の『探偵ごっこ』が始まった……

まぁ、ミステリと言うことで特に慎重にネタバレ避けて内容にはあまりふれませんがそんな感じの物語。ストーリー以外では『化物語』の時と同様のテンポのよい漫才に何度も笑わせていただけました。その辺のセンスは流石ですねぇ。あと、嘘しかつかないとか逆に人間嘘発見器とかキャラも強烈なのですが、中でも病院坂迷路のキャラ付けが印象的でした。一応、詳しくは伏せますが、私の思いつくところでは『 To Heart 』の来栖川芹香先輩、『涼宮ハルヒ』シリーズの長門有希なんかの系統のキャラを徹底して行き着いたキャラ付け。でも、本当にここまでやっちゃうと凄いですねぇ。
……あ、方向性が全く違いますが本質部分では『バッカーノ!』に類似のキャラはいますね。非常に限定的ですが。

とまぁ、あまり書くとネタバレ書いちゃいそうなんでさらっと済ませて、次は待望の、いや、むしろ『耐望』と言ってもいい15年ぶりの学生サイドアリスの新作『女王国の城』です。