上月雨音・著、東条さかな・イラスト、富士見ミステリー文庫。
11月20日(火)読了。
いよいよ第二部開幕!
入院生活を脱した快気祝いに鴻池先輩に連れられた焼き肉屋。そのお土産の美術展のチケット。
それが、僕と志乃を惨劇の待つ館へと誘う……

とまぁ、そんな感じで人里離れた画家の館を舞台に繰り広げられる惨劇に巻き込まれる二人。だが、志乃の様子がおかしく、僕はそんな彼女を心配したり杞憂したりする余り暴走しつつ、しかし、決して忘れることの出来ない光景と言葉に触れることとなります。

こうして、志乃の持つ歪みがクローズアップされて来て、衝撃的な、でも、ある意味、順当な僕の記憶。

う~ん、ミステリとしては今回は見せかけというか逆手にとった感じですが、志乃という少女のあり方がどんどん深められていくのがよいですねぇ。それを越えがたい壁があることを理解しつつ、保護者として見守ろうとする、僕の視点。危ういバランスで成り立つこの物語がどこへ向かうのか、興味深く思いつつ続きを待ちたいと思います。

で、次は『レンズと悪魔Ⅳ 魔神幻世』です。