有川浩・著、徒花スクモ・イラスト、メディアワークス。
5月15日(木)読了。

図書特殊部隊に配属された郁。
しかし、心配性で過保護な母に気兼ねして未だに自身の配属を言い出せないで居た。
そんな折り、法事の序でに仕事ぶりを見に両親が訪れることになって……
果たして、郁の運命や如何に?

とまぁ、そんな話や小牧と幼馴染みの話、麻子ととある利用者の男性との話、手塚と家族の話、と周辺人物の事情がクローズアップされて面白くなってきました。相変わらず示唆に富んだ内容の中、登場人物達の魅力も増してぐいぐい話に引き込まれます。いい味出してますねぇ。麻子の内面の変化とか、どんどん丸くなる手塚とか、その経緯がしっかり描かれててよいですねぇ。細かい部分はネタバレるので控えますが、本当、登場人物が掘り下げられたのが今回の御華詩の特によいところでした。

と、そんなところで引き続き『図書館危機』なのです。

図書館内乱

有川 浩
出版社:メディアワークス
発売日: 2006-09-11