灼眼のシャナ XⅦ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
11月17日(月)読了。

遂に姿を現した[仮装舞踏会] の盟主に破れ、囚われの身となったシャナ。
武器も防具も神器も奪われ、ただ一人の少女として敵陣の中に身を置いていた。
それは期せず、彼女の在り方を問う機会ともなった。
[仮装舞踏会]の念願が達せられるときが近づく中、彼女はかつて育ての親が残した言葉の意味を知る……

前回の展開を受け、シャナを取り巻く人々が何を思い、感じ、実行に移すのか? その過程が描かれた御華詩と言えますな。
いつもの如く、番外で明かされた情報を搦めつつ、描き出されるそれぞれの心理描写が美事でした。また、今まで大人しかったあのキャラも今回は珍しく大暴れでしたねぇ。まぁ、その理由は推して知るべしというべきか。
今回で各々向かうべきに向かい始めたので、次からは総力戦の体を為してきそうです。その中で、一体全体彼が何を目指してあのような手段を取ったのか? その行く末が楽しみです。

とまぁ、そんなところで次は『森口織人の陰陽道』です。

灼眼のシャナ〈17〉 (電撃文庫)

高橋 弥七郎
出版社:アスキーメディアワークス
発売日: 2008-11-10