竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
12月10日(水)読了。

文化祭も終わり、退屈な日常が再び訪れていた。
しかし、その一大イベントを盛り立てた生徒会の副会長であり、次期会長と目される北村の様子が妙だった。
多くはイベントで燃え尽きたのだろうと思っていたが、生徒会選挙が迫ったある日、彼は…… グレた。

そんな訳で北村のターン。なるほどねぇ。予想通りというかどこかで語られるべき内容ですがこうくるか! と驚かされました。
解っているようで解らない。例え親友であっても解ったつもりになっているだけかもしれない。
それでも、何かしてやれることはないのか? 青臭いけど、確かに生きていく上では通らざるを得ない道。
色々と考えさせられて懐かしい気持ちにさせられる、そんな御華詩でした。オチが期待通りだったのも良し。
一方で、ある意味ジョーカーの立ち位置の亜美の在り方も、少し変わってきましたねぇ。やっぱり、亜美の存在がこの作品の魅力を大きくしているなぁ、と思います。キャラがどうこうとかではなく、他のキャラとの関係として。彼女の視点がなければ、彼らは回らないでしょうし。
ここで一つの大きな転機を迎えたように思えるので益々続きが気になります。

てな訳で次は『とらドラ! 7』です。

とらドラ! (6) (電撃文庫 た 20-9)

竹宮 ゆゆこ
出版社:メディアワークス
発売日: 2007-12-10