十目一八・著、すまき俊吾・イラスト、GA文庫。
11月15日(日)読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。

世の怪異災いから人々を守る森羅家。
その分家である龍方家の若き女当主、龍方時雨は極秘任務の為同じく玄武家の当主である玄武浩二と共に富士の樹海を訪れていた。
目的は森羅家の最高峰の神具、天理。
無事に天理を発見した時雨だが、その天理を抱えた即神仏が……

怪異を扱う強力な力を持つ家やら分家やら対立する組織やら、そんな設定が色々と鏤められた御華詩ですが…… 基本は漫才に近いですね。シリアス分もありますが、シリアスな場面でも漫才が出てくるのは某神懸かってる家を思い出しましたが、流石にあそこまででは無かったので一安心というか。まぁ、敵役やらと喋くってる内に局面が変わっていくのはテンポがいいと言えばテンポがよいですね。設定自体は有り触れてますが、キャラクターで個性を出したというかそういう雰囲気ですな。基本容赦ない性格の時雨のキャラクターとか、彼女を何かさせてしまう性別転換なとあるキャラとか。全体的に設定の説明不足な気がしないでもないですが敢えてそう言う方針のようなのでそれはそれとします。
あからさまにシリーズ化が宣言されているので続きが出ればまた読んでみたいと思います。

てなところで次は予定を変更して『神曲奏界ポリフォニカ アドヴェント・ブラック』を前倒しで読んでしまいます。

理の守護神さま。一.黒使の少女・龍方時雨 (GA文庫)

十目 一八
出版社:ソフトバンククリエイティブ
発売日: 2009-10-15