竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
8月6日(金)未明読了。

高須竜児には野望があった。
ひょんなことから家政夫のごとく家事を代行することとなった大河の家。
そこには、竜児の家では想像も付かない最新式の斜めドラム式洗濯機があった。
その洗濯機でお気に入りのパンツを洗ってやろうという野望だ。
かくして、チャンスが訪れる。
バレたらどうなるか知れたものではない。
果たして、竜児は無事にパンツの洗濯を終えることができるのか……

表題作は単体で別記事として上げたので二本目の短編『とらとら!』から。
そんな訳で、今までの未収録短編を網羅した最後の『とらドラ・スピンオフ』でした。
大分間は開いてますが、やっぱり、いい空気のある作品世界ですねぇ。
色々なコンセプトモノもあってパラレルワールドやらファンタジーやらが介入してたりもしますが、それはそれで。
特に『不幸のバッドエンド大全』の亜実がバッドエンドといいながら「あれ? 土俵に上がれてるからこれってハッピーエンドじゃ?」と突っ込んでみたり、よく考えたら気まずいままだった能登と麻耶の後日譚『ラーメン喰いたい透明人間』の二本が印象的でした。

てなところで次は『灼眼のシャナⅩⅩ』です。

とらドラ・スピンオフ!〈3〉―俺の弁当を見てくれ (電撃文庫)

竹宮 ゆゆこ
出版社:アスキーメディアワークス
発売日: 2010-04-10