日日日・著、碧天舎。
8月11日(水)上京の徒の新幹線車中にて読了。

西表耶麻子は、南愛次君の事が大大大好きだった。
だが、彼女は身も心も弱かった。
何度も、ラブレターを書いては捨てる日々。
そんな13回目のラブレターを『優しくない先輩』である不破風和に見られ、自分の愛治への秘めた想いを知られてしまう。
こうして、半ば強引に耶麻子の恋の手助けを申し出る不破先輩だったが……

長い時間が空いてしまいましたが、未読だった日日日受賞作最後の一本を遂に読了。
人によっては好みが分かれるところですが、私はこういったお話は大好きです。ああ、日日日に嵌った時点で読めていれば、と思う切なくも素敵な御華詩でした。このセンスは素晴らしいというか、やっぱり日日日は一般文芸の方が好みだなぁ、と思ったり。『ちーちゃんは悠久の向こう』と甲乙付け難いですな。

てなところでハードカバーをやっつけるターンなので次は『難民探偵』です。

私の優しくない先輩

日日日
出版社:碧天舎
発売日: 2005-01