僅かながらも武瑠に友人を作ることに成功した善一。
その際、半ば勢いで告白して振られたが懲りずに餌付けを続けつつ、それなりに穏やかで楽しい日々が流れていた。
だが、これで満足していてはいけない。
もっと友達を作らないと。
そして、その候補として白羽の矢が立ったのがクラスでも浮いた存在の内田杏子で……

全体的にテンプレート的な要素をがっちり押さえた手堅い印象の御華詩。
飛び道具だらけこのライトノベルがすごい!大賞受賞作の中では、前巻から引き続いて比較的従来のライトノベル読者層に読み易い内容かなぁ、という印象ですねぇ。

ただ、やっぱり前巻同様話が動き出すのが遅いというか新キャラも出てくるのが遅くて、最初の方は読むのがしんどかったというのが正直な所。最後まで行けば筋立ては面白いんですが、半分ぐらいまでは読むモチベーション維持が結構大変でした。まぁ、何より笹瀬先生の出番が少なすぎたのも大きな要因でしょうが(;^^) まぁ、ようやくスタートラインに立った感じなので次が勝負、ですかねぇ。

てなところで次は『おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その1 ごく個人的な世界の終わり』です。