木野裕喜・著、コバシコ・イラスト、このライトノベル文庫がすごい!文庫。
11月15日(火)読了。
文化祭が近付いている。
笹瀬綾子先生が担任を勤める1年B組にはちょっと孤立した生徒達がいた。
そこで、クラスの出し物である『演劇』を通してクラス委員長、西澤明日香は一計を案じる。
その生徒達を演劇の中心に据え、嫌が応にも他のクラスメートと交流するように仕向けたのだ。
果たして、彼女の策略は成功し、無事に彼ら彼女らはクラスに受け入れられるのか……
素敵な眼鏡の女教師、笹瀬綾子先生が担任するクラスを舞台に繰り広げられるラブコメも遂に第五弾。
今回はクールな委員長、西澤明日香という新しいヒロインも追加されて更に充実した内容でありました。特に、西澤さんが善なんとか君と笹瀬先生のところを訪れてあれこれするシーンは非常に読み応えがありました。いやぁ、今までで一番いい御華詩でしたね。
……まぁ、嘘は言ってませんがそろそろ一応の本筋とされるであろう方の視点に話を戻しますと『文化祭出し物』という道具立てを使って中々面白いところに持っていきましたねぇ。段々とクラスに受け入れられていく様子、一つ一つの他愛ないクラスメートとの交流がこれまでの積み重ねによるもので、それらは善一でなくともここまで読んできた読者として嬉しいものがありました。
で、その結果…… これは杏子頑張ったなぁ。でも、その言い分はもっとも過ぎるもので。ここから武瑠がどう動くか、楽しみであります。やはり、根底にあるのは武瑠の内面的な成長譚ですな。
てなところで次は『のうりん2』です。