海空りく・著、純珪一・イラスト、GA文庫。
2月19日(日)読了。
静馬に決定的な決別を告げられた大和。
だが、そんなことで諦める大和ではない。
世界的な危機に瀕しても、彼が求めるのはただ大切な仲間の無事。
そして、その仲間と過ごす未来。
そんな思いを込めて、一路、大和は静馬の元を目指す……
遂にシリーズ完結! 日本を巡る様々な思惑の中で、飽くまで目に見える範囲の幸福を求めて突っ走る少年の物語。そして、非日常に身を置くことを強制され、日常を諦めていた少女が日常を受け入れる御華詩。そんな風に言えるのかもしれません。
あと、青滋の諸々の考証が予想通りだったのがいい具合です。馬鹿馬鹿しくも魔術的には真っ当なですよね、あの理屈。終盤では青滋の活躍が何気に楽しかったですねぇ。
ただ、ちょっと色々と盛り込み過ぎというか大和とその仲間達のターンがもう少し欲しかったと思わないでもないですが、各勢力の事情もしっかりと描くためにこういう構成になったようにも思えますんで、まぁ、そこは好みの問題かと。
読み終わって大和と静馬と取り巻く仲間達の日常を読んでみたいなぁ、と思えたからには、キャラクターにそれだけの魅力を感じられたということでしょう。
何はともあれ、デビューシリーズ完結、おめでとうございます&お疲れ様でした。
てなところで次は『灼眼のシャナXXII』です。