あわむら赤光・著、 refeia ・イラスト、GA文庫。
3月3日(土)読了。

吉岡英二は厳しい父の元、家の神社の仕事をこなし勉強に精を出すまじめな少年であった。
だが、彼の妹の楓子は行きすぎた兄への想いやリアル中二の厨二病妄想でいつも兄を辟易とさせていた。
ある夏休みの朝、遅くまで起きてこなかった楓子は一冊の分厚いノートを抱えて食卓に現れる。
それは、彼女が考えた妄想全開の堕天使やらについての設定資料集。
間違いなく、将来黒歴史となるに違いない逸品。
当然厳しい父にそのノートを父に取り上げられ、取りもどそうとする楓子だったのだが、そのどさくさで絵馬をくべた浄化の炎にくべられてしまって……

ふむふむ、だから『現在進行形の黒歴史』なのですな。妄想が具現化してしまって、それが主人公ではなくその妹のモノであるところがいい塩梅。振り回されながらも根が優しい主人公がついつい助け船を出してしまって気が付けば決定的なフラグを立てて…… という感じで解り易く安心して楽しめる作品でした。でも、やたら眼鏡が連呼されますが主人公は眼鏡を掛けていないという不思議な感覚。このエア眼鏡を現実のモノとしてどうせならヒロイン側に掛けさせるような展開があっても嬉しいかも。
まぁ、既に大分続刊が出ていて最新刊以外は全部持っている訳なので、追々読んでいきたいと思います。

てなところで次は『わたしのために創りなさい!』です。

あるいは現在進行形の黒歴史 -殺戮天使が俺の嫁?- (GA文庫)

あわむら 赤光
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2010-08-15