緋月薙・著、明星かがよ・イラスト、HJ文庫。
7月7日(土)読了。

すっかり開き直り周りに檄甘時空を発生させる特異点とも言える悟と澪。
だが、学園祭を前に体調を崩してしまう澪。
そのときは持ち直したものの、それは、とても重大な事態の予兆で……

相変わらずの檄甘界に周囲を引き摺り込んでしまう悟と澪の終着点。
うん、まぁ、オチは至って順当ではありますが、その過程でとことん周囲を巻き込んで、それでいてその収拾も付けて、本当、綺麗にまとまりましたな。

考えてみれば、今のライトノベルの中ではありそうでないジャンルというか、こういう激甘なのは脇キャラではいてもメインがというのは珍しかったように思います。そして、それを逆手に取ってというか開き直って繰り広げられる物語は、読んでいてこそばゆいというか独特の雰囲気を持っていましたな。厳しい現実がありながらも思ったよりも世界は優しかったり、そんな救いのある御華詩でした。
何はともあれ、完結おめでとうございます&お疲れ様でした。次回作では、是非眼鏡っ娘も投入して貰えると嬉しいです。

てなところで次はアニメ観て気になったので『氷菓』です。

前略。ねこと天使と同居はじめました。 六匹目 (HJ文庫)

緋月 薙
出版社:ホビージャパン
発売日: 2012-06-29